日本語教師の資格が2024年から大幅に変わることについて(登録日本語教員の話)

日本語教育のこと

私は「日本語教師」の資格を持っています。
日本語が母語でない方に、日本語を教えるための教育を受けた資格です。
母語とは
「その人が子供のころから使っていて、もっともスムーズに感情を表現することのできる言語のこと」です。
私の母語は日本語です。というか、日本語以外ができません。
英語は苦手だし、大学の時はドイツ語を学んでいましたが、全然話せません。
ただ、日本語が大好きで、日本語を話したり書いたりすることに関しては勉強することが全く苦にならなかったのです。

私は以前、美容関係の学校で働いていました。総合職だったので技術を教えていたわけではなく、自分も専門的な授業がしたいなぁと思うようになりました。
その時、いちばん始めに思いついたのが「国語の先生」だったのですが私は国文科を卒業していないので、国語の先生の教員免許を取ることができなかったのです。
落ち込みつつも、色々調べ、出会った仕事、それが

日本語教師という資格の存在

2018年の冬の出来事でした。

2024年現在、日本語教師の業界はかなり混乱しています。なぜかというと、2024年から日本語教師が国家資格として認定されるからです。

私が日本語教師という資格の存在を知った2018年当時、日本語教師は「民間の資格」でした。資格というか、「告示基準」という国が認めた日本語学校で教えてもいいよ、という基準だったのです。

当時、日本語学校で教えることができる基準を取るために、下記3つのどれかを満たす必要がありました。

❶大学、もしくは大学院で日本語教師になるためのカリキュラムの単位を取る
❷4大卒かつ420時間の国が認定した養成講座を受講する。
❸日本語教育能力検定に合格する。

2018年の2月にこの資格の存在を知った私は、すごく興味を持ちました。とりあえず1は無理だけど、2と3ならいけるかもしれない。ただ、3の検定はとても難易度が高いと知り、2の養成講座を探しました。そしたら、奇跡的に、家から徒歩3分のところに学校があったのです!これは運命だと思い、話を聞きに行き、あれよあれよと言う間に入学。

その時は、すぐに日本語教師になるかはわからないけど、とにかくこの資格が欲しい!と思いました。当時はコロナ禍の前で、インバウンドの絶頂期だったから、何かの役に立つかも、と思って、とにかく直感が働いたのです。

毎日仕事が終わった瞬間、職場を飛び出し、週に3回3時間の講義を受けました。学校から家が近いことが幸いしたものの、毎日仕事の後の3時間講義は本当にきつかったです

4月から11月ぐらいまではずっと基礎をしていましたが、12月からは実習に入りました。教案を作ったり、教え方を学んだり、仲間とみんなで試行錯誤しながら実習をして、なんとか無事に卒業して、資格を手にしました。

これで終わりだー!とはならず、私は次の年の2019年に日本語教育能力検定に合格するのですが、それは長くなるのでまた別でお話しします

2024年3月現在、私は東京の日本語学校で副業として日本語を教えているのですが、ここ数年日本語教師の業界をざわつかせているのが「国家資格化」
要件を満たした日本語教師が「登録日本語教員」という国家資格保持者となるのです。

この要件というのがとても複雑で

※見にくいと思うのでリンクも貼っておきます!→こちらです!

養成講座、学校での専攻のみの方は、新たに試験を受けなければなりません。そして、私は民間試験である検定に合格しているので、講習と確認テストのみで良いとされています。講習は10時間ぐらいWEBで受けるみたいです。

ここで問題が…
検定を所持している人って少ないんですよね。
合格率は毎年20%から30%の間を推移していて、令和5年度は受検者8000人ほどいたんですが、合格者は2500人ほど。→経年の合格者推移
私、大学受験より勉強しました。(勉強法はまた後日書きますね!)

というわけで、今、日本語教師の資格に関してはかなり揺れていて、どうなるのか私もドキドキしています。こういう事情もあるのか、コロナが落ち着き、留学生が増えており、今、日本語教師が足りない。
私は今、現役で働いていますが、とても楽しいです。
お給料に関して、「稼げない」と言われていますが、そんなことはぜんぜんない!

それに関しても今後こちらのブログに記載していきますね!

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